8㎝シングル-3 組み上げ

それではできたパーツを組み上げましょう。

1;組み上げ

僕は木工用ボンドでくっつけています。ねじだと表面に残るので、塗装がむずかしくなります(というかできないですよね)。ですから表面がきれいになるように接着剤です。裏板や底板をねじ止めして取り外しができるようにするとよいかもしれませんが、そうなると結構作るのも設計も難しくなるので、僕は単純にくっつけています。したがって失敗したらどうにもなりません。ボンドの接着力は強力です、一度くっついたらもうその部分を取り外すことはできません、のこぎりで切るしかないです。木工用ボンドは固まるまで10分ほどかかります、その間は微調整が効くので最後まであきらめずに微調整して完全な箱を作って下さい。これが結構難しいです、修練を必要とする部分でもあります。

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パーツです。並べてみました。

 

 

 

 

 

 

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僕の作業順序は、まず左の側板を下にして、その上に前面のバッフルと天板、底板、裏板を載せていきます。きれいにのることを確認したら、木工用ボンドでくっつけていきます。10分間の余裕がありますが、いっぺんに2個作らないで、1個ずつ慎重に組み上げて下さい。最後の最後まで気を抜かないで10分間きれいに板を合わせて微調整して下さい。固まってからではどうしようもなくなりますので・・・。はみ出たボンドは布の切れ端を濡らして絞って、それでふき取って下さい。きれいにふき取らないと後で塗装したときあとが残ります。数回こすってふき取って下さい。こすると当然ずれますからまたあわせます、するとまたはみ出ますからふき取ります・・・・繰り返します。

IMG_4892バッフルの下方向を少し長めにしました、これは後で切り取ります。おそらくその方がきれいに長さを合わせられると思います。

底板は微妙に側板よりずらしています、これは底板がそったときに底が安定しなくなるので、少し底板を持ち上げているのです。1mm程度でよいと思います。写真では0.5mm程度になっていますね。

 

 

 

IMG_4901丸く抜いた板を補強材にします。裏板にボンドでくっつけました。小さいボックスでも補強はしたがよいとは思います。どうせあまった板ですので、どっかにくっつけないともったいないかな。

 

 

 

 

IMG_4908グラスウールを切って貼り付けます、少しでよいです。両面テープで貼り付けてます。グラスウールはDIYのお店で買いました。いくらか忘れましたが、それほど高くなかったですね、というか小さい一巻きを見つけるのに苦労しました。

 

 

 

 

IMG_4911組み上げの最後です、右の側板をボンドでくっつけて重しを載せています。

 

 

 

 

 

IMG_4912はみ出た板の部分を切っています。この場合はマグネットの治具が使えないので、のこぎりを面に合わせながら切り落とします。意外ときれいに切れます。慎重に切って下さい。

 

 

 

 

IMG_4915写真を見るとわかりますが、側板の前面はゆるく丸みをつけています。これはかんなで適当に角を落として、それから240番のサンドペーパーで磨いて丸みをつけています。案外きれいに丸くなります。やってみて下さい。ただし、ここを丸くするとこの部分の塗装が難しくなりますが、それはがんばりどころでしょうね。

最後はサンダーで木口などをならしていきます。特に上面と側面ですね。このスピーカーは正面は布をはめ込みますのでどうでもよいです。240番くらいでサンダーをかけますが、もし木口の凸凹が0.3㎜以上あるなら240番では1日かけても平面になりません、仕方がないので100番くらいの粗いサンドペーパーを使いますが、これは難しいです。ですから凹凸は0.3㎜未満になるように板を切り出して下さい。もし100番のサンドペーパーを使うなら絶対に木目に沿ってかけるようにして下さい。木目からずれたら跡が残ります。

とにかくここは重要ポイントです。ここで木口と隣の板とが平面になっていないと塗装しても段差ができて、失敗感が出てきます。ここをとにかく平面にして下さい。かなり大変ですがここで妥協したらそれだけの作品になります。(クリックで拡大します ここまで書いて恥ずかしいですが、そこそこ平面にしたつもりです)

IMG_4919できあがったのですが、よく見ると天板と左側の側板の前のほうに少し隙間ができました(がっかり クリックで拡大できます)。これをパテで埋めましょう。

スピーカーの穴にボンドがついているのは、秋月のスピーカーをきれいにはめ込めるように穴の角を削ったらスピーカーとの間に隙間ができてしまったのでボンドで角を膨らませました。

 

 

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木工用パテというのが売ってます。これを塗り込みます。こんな感じですね。

 

 

 

 

 

IMG_4921よく絞った雑巾(布切れ)を準備しておいて、塗り込んだら素早く不要な部分にくっついたパテを雑巾でふき取ります。あるサイトには親の仇のようにこすり取ることと書いてありました。確かにちょっとでも残っていると後で塗料を塗った時にクリーム色に浮き出てきてもはやどうにもなりません。(クリックで拡大します、何とかなりました ふー)

 

 

 

 

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