材料と道具

材料

まず材料をそろえる必要がありますが、僕が好んでスピーカー作りに使うのはDIY店(ハンズマン)で手に入る桐の集合材です。厚さが13㎜で長さが91㎝と182㎝がありますが、だいたい91㎝を買うことが多いです、182cmは車に乗らないので。幅はスピーカーの大きさ次第です。この板なら幅を合わせれば切るのは縦の長さだけでよいので、かなり楽です。切り出しで何が難しいって、長方形の板をきれいに寸分違わず切り出すことです。直角のラインはどうにか出せても並行のラインは素人にはほぼ不可能です。ですから最初から板の幅部分が平行になっている既成の集合材が便利なのです(ただし1枚1枚微妙に違うので、一つのスピーカーは1枚の板から切り出しましょう)。雑誌の記事ではだいたいふすまのようなMDF材などを切り出すように書いてありますが、素人には不可能だと思います。お店で切り出してもらうしかないですが、結局その精度次第ということになります。僕はそれをやってもらったことがないので、どの程度の精度で切り出してもらえるのか知りませんが、家の棚を作る程度の精度では全然だめです、隙間だらけのスピーカーになります。

したの写真は次のページで作った8cmシングルのスピーカーボックスの材料です、作りながら説明しましょう。

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道具

次に道具が当然必要です。細かいところは木工のDIYのホームページにたくさん書いてありますので、そちらを見て下さい。ここでは僕がどのような道具を持っているか、使っているかを書きます。

 

IMG_4851のこぎり;これはどれでもよいでしょう、どれをとってもかなりの精度で作られています。細かいところはわかりませんが、のこの目はやや小さめのほうが良いと思います。ほとんどの作業はのこぎり任せです。

 

 

IMG_4861直角の金尺;これは結構高いです、㎝表記の金尺が使いやすいですが、多くは片面が㎝でもう片面は尺寸になっています。両面とも㎝表記が良いですが、ないですね。むしろ安い奴のほうが㎝で、それで問題ないかなとは思います。でも金尺の使い方はとっても難しいです。

 

 

IMG_4863直角定規;これは直角のラインををきれいに書くための定規です。素人は金尺ではやはり直角があいまいになるので必須でしょう。

 

 

 

IMG_4850作業台;3000円弱で売ってます。必需品ですね。

 

 

 

 

コンパス;小学生用ので良いでしょう、僕はそれしか持ってません。スピーカーの穴を書くときに絶対必要です。

鉛筆;おそらくBくらいの濃さで、0.5㎜程度の細い芯のシャープペンシルが良いと思います、僕は鉛筆ですが、線が太くなるとどこを切ってよいかわからなくなります。

カンナ;500円程度の安いのを持ってます。小さいです。今のところ問題ないです。

サンドペーパー;240番と400番を主に使います。たくさんあったがよいです。

サンドペーパーホルダー;板切れでよいです。

クランプ;いろんな種類があります、自分なりに探すと面白いです。

IMG_4764自作クランプ;スピーカーは僕は釘ではなく接着剤でくっつけています。したがって接着剤を塗ってクランプで固定しないとずれてしまいますので、板切れと長いねじ棒とねじでつくりました、これもどっかのホームページで見て作りました。

 

 

電動工具;僕は危ないのでできるだけ電気で動く道具は使わないようにしていましたが、寄る年波でどうにも手作業では疲れるので、最近は結構電動工具を使うようになりました。なかでもこれは是非持っておいたがよいというのを書きます。

電動サンダー;これは必携ではないでしょうか、最終的に組みあがったスピーカーの木口などをそろえるのはこれしかないです。手作業ではなかなか平面になりません。

扇風機;工具ではないですが、扇風機を回しながら作業をすると木くずが飛んで行って視野が良くなります、特に丸い穴を線に沿って細いのこぎり(引き回しのこぎり)で切るときは木くずを飛ばさないと線が見えなくなってすぐにそれてしまいます。

電動ドリル;単純にドリルとして使用するならおそらくそれほど危険ではないと思います。ただこれで大きな丸い穴をあけようとすると結構大変になりますし、危険も付きまといます。特に自由錐という丸い穴をあける器具がありますが、なんか危ないですね。何回か使いましたが、よいこにはお勧めしません。

IMG_4860治具;最も重要な道具は治具です、自分でこさえた補助具という意味かと思います。
まずラインに沿ってまっすぐにのこぎりで切るために、角材にマグネットのゴム板を張り付けたものを作っています。これもどっかのホームページで見ました。これは強力です、ほんとにきれいに切れます、プロになった気分ですよ。

 

 

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